身近な地下水のこと 立川の1,4−ジオキサン問題

2010年8月19日 13時25分 | カテゴリー: 活動報告

西砂第二浄水所も休止となる

 7月16日(金)に、西砂第二浄水場(飲料地下水)の1,4−ジオキサン濃度が管理基準を超えたため、水源井戸が休止されました。新たな水源井戸が休止し、地下水が飲み水として活用できなくなりました。残念です。

 そもそも、1,4ジオキサン(有機化合物)の基準値以上の数値が確認され立川市の水源井戸3本が停止されたのが2002年、8年前のことです。(砂川中部浄水所、西砂第一浄水所)
 その後、休止井戸の定期的な水質調査は「都」が行ってきました。しかしながら、有効な汚染除去対策が確立されず、深井戸の汚染源の特定はできないということで現在まで停止されたままです。
 この間、東京都の水道局や環境局、立川市へ汚染源の調査・汚染の拡散防止策について議会等を通し、発言、ヒアリングを重ねてきました。見えない地下水の構造や1,4ジオキサンという物質が水に溶け込み分離やばっきをする従来の手法が当てはまらない。かといって、対策の研究も進んでいない。つまり、臭いものにふたをして様子をみてるという状況が続いているわけです。
 汲み上げを停止した「地下水」は、行き場を失い、さらに汚染が拡散しないかと私は心配し、政務調査費を使って、民間井戸の1,4ジオキサンの調査を行ってきました。これは、生活者ネットワークとして前議員・坂下かすみから続けてきました。2010年度も、新たな民間井戸に協力をいただき7月の上旬に調査を行った後、今回の水源井戸の休止を新聞報道で知りました。
その日のうちに、立川市の担当課、東京都の担当課に状況を聞きました。

 飲み水の管理は「都、水道局」環境汚染は「都、環境局」ということで、都の給水停止について「市」は、お任せ状態です。
 もちろん、安全な水を供給することが一番ですので、その対応については否定しませんが、すでに、その状況が想定されていたことに関しては、住民説明会や市との協議をしっかり行うべきと考え、説明会を行うよう「都」に要請をしました。
 しかしながら、地下水から川の水へ切り替えることは、周辺住民へお手紙の配布を行ったこと・その上で住民からの問合せがほとんどないこと等から、「説明会」は行われませんでした。

 私は、この地下水の問題が、立川市の環境問題として広がると考えています。地下水を後世に飲み続けられる、そのことが地球温暖化防止やこれから起こると考えられる水飢饉等の自然災害に備えていかなければいけない大事な取り組みです。
 身近な「水」を循環させるための政策が「都」「市」ともに充実していないことに危機感を感じています。「遠くのダムより近くの地下水」。近くの環境を保全できずに遠くのダムに頼る政策を転換するべきです。

 2002年当時、全国で1,4ジオキサンによる水源井戸が停止しているのは、大阪と立川市だけでした。大阪は、原因究明し、その後解決。しかし、立川市では、原因も分からず、さらに、今回あらたに、周辺1800世帯の飲料水として賄っていた「地下水」が飲めなくなり、多摩川の水に切り替えられました。何故、立川にこのような状況が起こっているか、そのことがなぞであり、問題なのです。

 昔、井戸水で冷やして食べたスイカ、おいしかったー。冷えすぎず、スイカのうまみを出す温度。今から思うととても贅沢な食べ方。今の子どもたちがどれ位、井戸水の恩恵やおいしさや有難みを知っているのでしょうか?知ってほしい、味わってほしい、大事な財産です。

 立川市の水道水には、約4割の地下水がブレンドされています。地域によりばらつきはありますが、立川の地下水はおいしいと昔から評判とも聴いています。
私は、この先もずっとおいしく安全な地下水が飲み続けられるよう頑張っていきます。
 皆さんも関心のある方、一緒に考えませんか・・・身近な「地下水」のこと。