東京湾の変革、生物多様性に向けた干潟等の取り組みを船から見る

2009年11月6日 14時59分 | カテゴリー: 活動報告

10月28日(水)浅草 墨田川の吾妻橋から東京湾へ

 快晴のお天気に恵まれ神田川ネットワーク代表の糸井さんをコーディネーターに40人ほどの一行が東京湾と周辺の様子をみるための貸切り船に乗り込みました。
 混雑のない船は大変爽快。車社会を他人ごとに見てしまうほど無関係で快適でした。

 船から見る町の様子は両側がビルばかり、それも高層。目で見ても川や海からの風をさえぎっていることがわかりました。川沿いの朝日新聞社の風の通り道を作ったビルを見ました。1つのアイデアとしては良いでしょうがまち全体で取り組みをしなければ効果が薄いと実感しました。とにかく、埋立地にこんなに高層のビルが立ち並びどうにかなってしまわないのかと疑問で一杯でした。
 
 墨田川には神田川をはじめいくつもの支流が流れ込んでいました。都心にもそんなに多くの水の流れがあることに気づかされました。
 くらげが浮かび、ぼらが飛び跳ねる隅田川河口にはあの築地の市場がありました。船着場がある市場はどのくらい老朽化しているかは見られず。移転先の豊洲は、すでにモノレールの新駅もでき空いている土地が早い移転を望んでいるようでした。築地より東京湾に近い豊洲。船の入港を考えると条件は良いのかもしれませんが食品に、汚染の土地はあり得ません。
 墨田川の河口といわれているところは本来東京湾の海だったところですが埋め立てを続けたためその分、川が長くなったそうです。

 糸井さんのお話しで東京湾はきれいになったという説と汚くなったという説がどちらもあるが、夜しかとれないうなぎが日中もとれるようになっていることは、数として増えていることや、はぜは大型、小型の格差はあるが増えていることから見ると、生き物が住める環境としては良くなっているのではとのことでした。 船からみる水の色からは想像できないような話しに驚かされ、東京湾河口の力強さ感じました。
 高層マンション、ビルに不満を持つのですが、開発と同時に周辺が整備され川に沿った町並みや景観が意識されはじめていることが、糸井さんの説明や船から見た様子でわかりました。開発で作った歩行者用のおしゃれな橋や花や木がある憩いの場や川を意識した作りは、広がっていることは良いことだと思います。
 かつて夢の島と言われ埋め立てをした場所は、緑があり説明されなければ元々あった島のようです。そこには、区の施設ゴルフ場やキャンプ場が作られて区民が活用しています。有効活用は良いのですがガスの発生を拡散するために地下からパイプを通して地上に出しているとのことです。
 将来どうなるかは、誰もわからないわけです・・・・

 東京湾のごみの最終処分場にかかる橋の建設をしていました。大掛かりな工事は陸から作れないので船から資材を運んで作っているそうです。ごみを処分するためにお金も労力もエネルギーも使う現状にどうにかならないものか。このお金を環境保全に回せればとつくづく思ってしまいました。最終処分地もあとわずかなスペースであることも見ました。大量消費、大量廃棄を早くやめないと間に合わない!

 荒川河口から東京湾に進むと船の揺れや広大な海の広がり、遠くにみえるディズニーランドと爽快な気分。海に突き出ているディズニーランドは、元々は浅瀬の干潟を埋め立てたのでそういう地形になっているとのことです。
 私も、子どもの頃、父に連れられて総武線に乗って潮干狩りに行きました。そこが、あの場所なのかなーと思ってみると、無心に貝取りをした思い出が懐かしく、ディズニーランドより潮干狩りができ、生き物がいる海であるほうがなんとすばらしく、贅沢なものであったかと思いました。
 人間の都合でなくした干潟。貝やいきものがいることで水が浄化されていき、その生き物をえさに鳥や魚が集まってくる生態系。無くした環境は、そう簡単に取りもどせません。せめても、現在ある環境を保全し、同じ生き物として助け合っていくことが私たちの暮らしを豊かにしていくことにつながるのではないでしょうか。

 2010年は「生物多様性条約締約国会議」が名古屋で開催されます。国際会議の開催国としてその必要性や意義をしっかりと示していく責任が問われる状況から、生活者ネットワークとしてもそのことを市民に伝える努力をしていきます。